卒業者の就職率の状況
ヘアメイクや衣装といった美容関係の仕事に就きたいと願う人は少なくありません。従来、女性が目指すことが多かった美容業界ですが、近年は男性も就労を希望する人が増えてきているようです。性差がなくなってきているという良い状況だといえます。
美容業界に進みたいと願う人が進学するのが美容専門学校です。ヘアメイクやメイクなどの専門的知識を学ぶことができる専門学校です。学費はそれなりにかかりますが、就労するうえで不可欠な知識・技術を効率よく習得できますので、コストパフォーマンスの観点で優れているといえます。
卒業生の就職率も多くの場合、高い水準になっています。これは美容専門学校が美容関係業界と密接に連携しているためで、卒業しさえすれば、就職は問題ないといっても過言ではないほどです。特に近年は働き手不足に悩むサロンも増えてきています。美容関係を目指す方にはうれしい状況だといえます。こういった状況は今後も暫く続くでしょう。
美容専門学校を卒業したあとに就職する選択肢
美容専門学校といえば、美容師の卵が通う学校でみんな美容室に就職するというイメージがあります。もちろん多くの卒業生が卒業後は美容室に勤めるのですが、他の企業に進む人もいます。
その一つとして化粧品メーカーがあります。化粧品メーカーはシャンプーやコンディショナー、カラー剤などを製造・販売しているので、ヘアケアに詳しい人材を求めています。メーカーは、現行品に対する評価や、これからの製品に求める性能などをプロの美容師に聞きますが、そのとき美容師の事情を知ったうえで話ができる人が必要です。そこで美容系の専門学校を卒業した人を採用しようと考えるわけです。
また雑誌の編集者になる人もいます。ファッション誌の中でも、ヘアスタイルに特化したものの場合には、取材やライティングをするうえで美容師に準ずる知識を持った人は活躍のチャンスがあります。美容専門学校に進学した人たちは、中高生の頃からこういった雑誌を熟読していた人も多く、決して不自然な選択肢とはいえないでしょう。